今や空前のペットブームと呼ばれる中、おすすめのペットとして紹介したいのがセキセイインコです。感情豊かで人なつっこく、人間の言葉をよく理解しおしゃべりをたくさんしてくれます。本当に人間の良きパートナーとして癒やしを与えてくれる存在なんです。ただ、いざ飼うとなると、
・セキセイインコの値段はいくらくらいなんだろう?
・エサ代やケージなど飼育費用としてどれくらいかかるんだろう?
と気になるのではないでしょうか。今回はセキセイインコの値段・飼育にかかる費用についてご紹介したいと思います。
1.セキセイインコの値段
セキセイインコのヒナの値段は2,000円~3,000円が相場です
こんなに安いんだ!と驚かれたのではないでしょうか。数あるインコの種類の中でも、最も安い値段です。セキセイインコが最も安い値段だからといって、病気しやすい・すぐ死んでしまうといったことはありません。セキセイインコの平均寿命は7~8年と言われており、その他の種類と比べても短いという事もありませんので安心して下さい。では、なぜこんなに安い値段で販売されているのか/販売することが出来るのか。
大量繁殖が比較的容易なためです
→体が小型のため、限られたスペースで多くのヒナを繁殖することができる
→他の種類のインコに比べヒナ時の食欲が旺盛で落鳥(死亡)しにくい
→オスとメスのペアリングが比較的容易
(大型のインコほど頭がよくペアリングが難しいと言われています)
※ちなみに手乗りのしつけがされている成鳥の値段は5,000円~10,000円前後が相場です。
セキセイインコの購入場所
セキセイインコのヒナの購入場所は、チェーン展開をしている大型のペットショップをおススメします。おススメする理由は3点あります。
理由1.衛生面に気を遣っている
セキセイインコのヒナは非常にデリケートです。フンや食べ残しの餌が溜まっている環境は好ましくありません。大型のペットショップは時間/担当を決めて、しっかりと鳥カゴの掃除を行っています。
理由2.たくさんのヒナの中から好みの子/元気な子を選べる
これこそ大型ペットショップならではの強みだと思います。(時期によっても異なりますが)大型ショップという事で多くの集客/販売を見込めるため、入荷ペースが頻繁で、かつ一度の入荷で多くのヒナをペットショップに迎えます。その多くのヒナの中から自身の好みの色・模様の子を選ぶことができます。(ヒナの入荷している数自体が少なければ、選びようがないですからね・・・ちなみに我が家は黄色ルチノーと決めていました)
また個体の好み以上に大事なことは、「元気な子」を選ぶことです。現状ショップで販売されているセキセイインコのヒナの内70~80%の子がAGY(メガバクテリア)という菌を保有していると言われています。AGY(メガバクテリア)は発症すると最悪死にも至ってしまう恐ろしい病気ですが、厄介なことに、こまめに糞便検査等をしても菌を保有しているからどうか分からない事が多々あるようです。という事で、ペットショップにいる段階でAGYに感染しているかどうか見分けることはほぼ不可能です。
恐ろしいAGYですが、菌を保有していたとしても必ずしも発症するわけではありません。その個体が持つ生命力・体力・病気への耐性等が高ければ、発症せずに一生元気に過ごすことができます。ですので、ペットショップにいるヒナの中で、とびきり元気で威勢の良い子を選ぶ必要があるのです。基本的には「よく食べ、よく鳴く子」を選びましょう。その他のチェックポイントはこちらの記事に記載しています。ご参考にください。
理由3.店員さんに相談しやすい
専門知識を持った店員さんが信頼のおけるブリーダーから仕入れ、選ぶ時にはいろいろとアドバイスをしてくれます。また買った後でもなにかあればきちんと相談にのってくれたりします。初めてセキセイインコを飼うときは、不安・わからない事だらけです。その時、すぐに相談でき、親身に対応してくれる方がいるというのは非常に心強いことです。私の経験ではありますが、大型ペットショップの店員さんにはもれなく親切丁寧にご対応頂いています。
2.セキセイインコの飼育にかかる費用
セキセイインコの飼育にかかる初期費用は10,000円程です
※セキセイインコの飼育にかかるランニング費用はエサ代のみで500~1,000円/月程です。
ペットショップにはたくさんのインコ飼育用品が販売されています。そんな私もインコを飼育し始めた頃は訳も分からず色々な飼育用品を購入したものです。。購入して本当に良かったもの、使えず物置に眠っているもの。。。たくさんの出費を通じ、ようやく分かった「本当に必要なもの」。飼育用品必須リストという形でをまとめましたので、これからインコの飼育を始めようかなと検討している方、ぜひ参考にしてみてください。
セキセイインコの飼育用品・必須リスト
ケージ (値段3,000円-5,000円程)
ケージには止まり木・水入れが付属品として付いてきます。サイズの選び方ですが、設置するスペースが許すのであれば、少し大き目のサイズを購入することをおすすめします。
我が家はセキセイインコ一羽飼いですが、オカメインコ以上の大きさのインコ飼いでよく使用されているサイズを使っています。(写真のケージです:正面370×奥行415×高さ545mm)単純にインコが自由に動けるスペースが多ければ多いほど、ストレスが溜まりにくいというのは言うまでもないですが、後述する保温のためのヒーターやおもちゃなどを入れるとあっという間にスペースが無くなってしまいますので、大きいサイズに越したことはありません。
ちなみに我が家のセキセイインコのピーナツ君は、ケージ内が居心地良すぎるのか入り口を開放しても出てこない事もしばしば。。。
ケージカバー(値段2,000円-3,000円程)
地味ですが、ケージカバーも必須です。インコは想像以上に音や光に敏感な生き物です。
人間と同じで、夜はしっかり暗くないと熟睡できないようです。
プラケース (値段500円-1,000円程)
ヒナの時はプラケースがお家になります。写真にあるように昆虫飼育用のもので構いません。
また成鳥になってからも移動時(病院・ペットホテル等)に必要となります。
給餌セット (値段500円-1,000円程)
ヒナ飼育時に必須です。
ヒナへの餌やりの方法はこちらの記事で詳しく解説していますのでご参考にしてください。
エサ
・シード(値段1,000円-3,000円程)
シードは出来るだけシンプルなもの(様々な種がブレンドされていないタイプ)をおススメします。ペットショップで一般的に販売されているシードは様々な種をブレンドしたタイプが多いのですが、カロリーが高すぎるため肥満につながりやすいです。肥満は人間と同様、様々な病気につながりますので要注意です。※1袋で大体2~3ヵ月程もちます。
また、シードは保存方法についても気を付ける必要があります。常温で保存をしておくと虫がわく可能性があります。購入したらすぐにジップロック等に移して、冷凍庫で保存しましょう。シードの種は水分が飛んでいるので凍りませんので、そのまま与えて問題ありません。
・ペレット (値段1,000円-3,000円程)
ペレットはインコに必要な栄養を考えて作られた完全栄養食です。栄養的には非常に優れたエサですが、嗜好性が低くなかなか食べてくれないこともあるのが難点です。我が家の子も主食はあくまでシードで、ペレットは箸休めについばむくらいです。(中ヒナの頃にしばらくの間ペレットのみを与えてみましたが、少量しか食べないため、みるみるうちに痩せていき断念しました)
シードは自然界のエサに近いため、インコが好んで食べますがそれだけではビタミンなどが大幅に不足しています。 主食がシードでも構わないですが、その場合には必ずおやつとしてペレットかビタミン剤などの補助剤を与えましょう。
ペレットは出来るだけ粒が細かいもの(フレーク状)が食べやすいようです。以前大き目の粒をあたえてみましが、砕くのが難しいようで口からこぼれていました。小粒にしてからは、ぽりぽり食べています。※1袋で大体2~3ヵ月程もちます。
保温用品
・保温電球 (値段2,000円-3,000円程)
寒暖差に強く、寒さ・暑さにも比較的強いと言われるセキセイインコですが、近年では繁殖の繰り返しで弱い個体が産まれるようになってしまったりと、冬場の保温は不可欠です。ケージにセットしやすいという事で、我が家では写真のような電球タイプを使用しています。冬場は20度~25度にケージ内の温度を保つようしましょう。
・保温カバー(値段1,000円-2,000円程)
保温カバーをケージの上にかぶせる事で保温効果を更に高めることができます。(冬場は夜から明け方にかけて一気に気温が下がるので保温シートは必須です)
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。犬や猫の値段、飼育に関するランニングの費用と比べて頂くと、かなり低費用で飼育できることがお分かり頂けたのではないでしょうか。
良いインコLIFEを!