セキセイインコの雛(ヒナ)の飼い方 – 失敗しない7ステップ

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ピーナツ君

 

昨今ブームとなりつつあるインコ、本当に可愛いですよね。かくいう私もそんな可愛さに心奪われ、昨年の5月にセキセイインコさんを我が家にお出迎えしました。

鳥って懐くの?と思われるかもしれませんが、雛(ヒナ)のうちから人の手で育てられた子はベタッベタに懐くんです。いわゆる手乗りインコになります。四六時中、肩の上に止まって、家中どこへ行くにも一緒!なんてことも。我が家もどうせ飼うなら手乗りインコにしたいと思い、雛(ヒナ)から飼い始める事にしました。

しかし、ペットを飼うこと自体が初めてという事もあり、悪戦苦闘の連続でした・・・
この記事はこんな私の経験から、初めてセキセイインコを雛(ヒナ)から飼う方向けに、押さえておきたい7つの項目をまとめてみました。参考になれば幸いです。

 

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1.セキセイインコの雛(ヒナ)を迎える上での絶対条件

雛(ヒナ)から迎えて、手乗りインコに育てるのはとても楽しく、感動的な体験です!が、しかし一つの命を育てると決めたからには途中で投げ出すことは許されません。

セキセイインコの雛(ヒナ)を迎える上での絶対条件。
それは、「必要な期間(2週間程度)、朝7時から夜10時頃までの間、日に6~7回の挿し餌ができる」ことです。

※挿し餌とは
本来親鳥から口移しで餌をもらって育つかわりに、人が親鳥の代わりに餌(ベビーフードみたいなもの)を与える必要があります。

雛(ヒナ)が挿し餌から一人餌に切り替わるのは、生後40~50日前後です。ペットショップにいる雛(ヒナ)は生後14~30日なので、少なくとも1~2週間は人の手から餌を与える必要があります。

もしこの挿し餌が難しい場合は、雛(ヒナ)の段階で迎えるのではなく、ペットショップのスタッフの方に一人餌に切り替わるまで面倒をみてもらい、切り替わったタイミングで引き取ることをおススメします。(全てのペットショップが預かってくれるわけではありませんのでご注意ください)

一人餌に切り替わったタイミングから引き取っても、人から餌をもらっていたわけなので、その後十分に飼い主に懐く手乗りインコになるようです。その点はご安心ください。ただ、挿し餌が必要な雛(ヒナ)から育て、成長する過程というのは本当に感動的です!大変な時期ではありますが、家族で協力をして雛(ヒナ)から育ててみては!

 

2.セキセイインコの雛(ヒナ)の入手方法

インコの世話が行き届いているペットショップで雛(ヒナ)を購入しましょう!

雛(ヒナ)の入手方法は、総合ペットショップや小鳥専門店で購入するのが一般的です。そして元気で健康な雛(ヒナ)と出会うには、「良いお店」を見つけることが何よりも重要です。

 

良いお店の特徴
・鳥かごの中が清潔に保たれている
⇒セキセイインコの雛(ヒナ)は非常にデリケートです。フンや食べ残しの餌が溜まっている環境は好ましくありません。鳥かごが清潔なところは、往々にしてお店自体も清潔です。お店に入った瞬間に信用できるお店かどうか判断できると思います。

・スタッフの方が知識をもっており、丁寧にアドバイスをくれる
⇒初めての雛(ヒナ)の飼育は分からない&心配なことばかりです。そんな時、購入したお店のスタッフの方に色々とアドバイスをもらえたりします。なので、きちんとした知識を持っているスタッフがいるお店で購入したいものです。

・頻繁に雛(ヒナ)を入荷している
⇒お店によって雛(ヒナ)の入荷頻度・入荷量が異なります。季節にもよりますが2週間に1度5羽以上入荷する店舗もあれば、一カ月に1度2,3羽程度の店舗も。一概にどちらが良いとは言えないのですが、頻繁に雛(ヒナ)を入荷しているお店であれば、それだけ雛(ヒナ)の取扱いに慣れているでしょうし、飼育方法のノウハウも溜まっていると思います。また、頻繁に入荷出来るという事は、入荷した分をすぐ販売出来ているという事でもありますから、そのお店が地域から信用されていることの裏付けでもあるかもしれません。

我が家は、大型ペットチェーンのコジマさんで購入をしました。お店の規模にもよると思いますが、コジマさんは上記のポイントを全て満たすお店だと思います。

 

3.元気で健康なセキセイインコの雛(ヒナ)の選び方

よく食べ、よく鳴く雛(ヒナ)を選びましょう!

インコのヒナ

生後3週間のピーナツ君

ペットショップで多く見られるのは、生後3~4週間くらいのセキセイインコの雛(ヒナ)です。(これくらいの雛(ヒナ)から育てても十分懐きますのでご安心ください)雛(ヒナ)を選ぶ上で重要なポイントはエサをよく食べているかという事です。ペットショップのスタッフの方にお願いして、挿し餌をするところを見せてもらうのも一つの手です。大きな声で餌をねだり、よく食べている雛(ヒナ)は元気で健康である可能性が高いです。

また、外見もあわせてチェックしましょう。
・鼻やくちばしが汚れていない。
・肛門の周辺が汚れていない。
・脚がまがったり、爪が欠けたりしていない。
・羽毛全体に汚れがなく、ツヤがある。ハゲていない。
・瞳に力がある。
・耳が腫れたり、耳汁など出ていない。
・鼻水・くしゃみ・咳などしていない。
・しっかりと歩いている。

 

4.セキセイインコの雛(ヒナ)の飼育に必須なアイテム

セキセイインコの雛(ヒナ)を迎える上で以下3点は必須アイテムです。

飼育ケース

ピーナツ君の最初の家

・飼育容器

雛(ヒナ)の飼育環境は24~28度くらいが適温です。保温しやすく、掃除がしやすいプラケースがおすすめです。ホームセンター等で売っている、昆虫飼育用のもので問題ありません。そして容器の底には、キッチンペーパーや新聞紙等を敷きましょう。

・保温グッズ

夏場以外は飼育容器内の保温が必要です。(昼間暖かくても、夜から朝方にかけて気温が下がるので要注意)
このようなフィルムヒーターとよばれるものがおすすめです。他のヒーターよりも、電気代が圧倒的に安く、雛(ヒナ)が触れても火傷しないくらいの温度になっています。我が家もこれを重用しました。

また、常に容器内の気温をチェックするため、気温計もマストアイテムです。100円均一に売っているものでよいでしょう。

・挿し餌/挿し餌グッズ

雛(ヒナ)の挿し餌といえば、「アワ玉」です。どこのペットショップでも「アワ玉」は置いていると思いますので、購入ください。アワ玉だけでもヒナは育ちますが、栄養的には不十分です。

最近では、栄養バランスの良いパウダーフードというものが販売されていますので、それとアワ玉と混ぜて使うことが一般的です。挿し餌の作り方は次項でご説明します。また、作った餌をこのような専用のスプーンで雛(ヒナ)に与えます。こちらもどこのペットショップでも販売されていますので購入してください。

 

5.挿し餌の与え方

挿し餌の様子

挿し餌の様子

・挿し餌の作り方

1.アワ玉とパウダーフードを混ぜ、※約38℃のお湯を加える。
2.滑らかになるまで混ぜ合わせる。
※挿し餌が40℃以上あると、低温やけどをする危険があります。やけどをすると、餌を食べなくなり死に至ることもあります。

・挿し餌の頻度と量

頻度:朝7時~夜10時頃までの間、1日6~7回 (2‐3時間おき)これは生後2~3週間ごろの雛(ヒナ)の場合で、成長するにつれ様子を見ながら、回数を徐々に減らしていきます。

1回の量 :満腹になって食べなくなるまで

 

6.挿し餌から一人餌への切り替え

雛(ヒナ)は日ごとに成長し、だんだんと自分でエサを食べられるようなります。

・一人餌に切り替えるときの餌

一人餌に切り替えるときの餌は、
・シード
・粟穂
がおススメです。シード/粟穂は自然の餌に近いため、雛(ヒナ)も躊躇なく食べるケースが多いようです。我が家のセキセイさんも、粟穂を見るなり飛びついてました笑 本能がそうさせるんでしょうか。

このタイミングでペレット(人工栄養食)のみを与える方もいらっしゃるようです。ペレットはインコのための完全栄養食と呼ばれ、非常に栄養バランスが良いため、これを初めから食べてくれるに越したことはないのですが、抵抗を感じるインコが多いのも事実です。よく雛(ヒナ)のうちにペレットに慣れておかないと、以降食べなくなると心配される方もいらっしゃるのですが、切り替え時に無理して与えるのは得策ではありません。切り替えのタイミングでは、とにかく挿し餌から卒業することを優先したほうが良いでしょう。我が家のセキセイさんも、切り替え時にはまったく食べなかったペレットが今では大好物です。インコの味覚も変わっていくのかもしれませんね。

・一人餌への切り替えステップ

STEP1
容器の底に、シード/粟穂 をまきます。まだ挿し餌の回数は減らしません。

STEP2
雛(ヒナ)がシード/粟穂をついばんでいるかどうかをチェック。食べているようなら挿し餌を減らしはじめます。
最初は、寝る前に与える最後の挿し餌をたっぷりとあげ、翌朝は挿し餌の時間を遅くし、シード/粟穂を食べるようしむけます。

STEP3
挿し餌の回数を減らす過程で、雛(ヒナ)の体重を逐一チェックしましょう。
順調に体重が増えていることを確認してください。挿し餌が1日2回くらいになったら、飲み水を設置。
最後は1日1回、夜だけ挿し餌します。

・一人餌への切り替えタイミング

生後30日前後から、一人餌の練習をスタートします。そして様子を見ながら少しづつ挿し餌の回数を減らしていきます。

挿し餌を卒業する目安は、生後35日~40日前後を目安にしてください。※いつまでも挿し餌を欲しがる時は、しばらくは1日1回夜だけは続けても良いでしょう。

・スキンシップは必要最低限に

切り替え時には羽毛がはえそろい、インコらしい姿になっていると思います。羽ばたきもスタートしている子もいるんではないでしょうか。この時期に可愛いからと一緒に遊んでしまうと一人餌への切り替えが上手くいかないことがあります。

自由に遊ぶ事を覚えてしまう⇒足元の餌をついばむ機会が減る⇒いつまでも挿し餌を欲しがる・・・という、悪循環に発展してしまいます。一人餌へと完全に切り替わるまで、スキンシップは必要最低限にしましょう。

・「そのう炎」の恐怖

「そのう炎」とは、インコの消化器官である“そのう”に炎症が起きてしまう病気です。“そのう”に炎症が起こる原因は、細菌等に感染する場合と、不適切なエサを与えている場合の2パターンがあります。

挿し餌はお湯でふやかされているため水分を多く含んだ餌です。水分を多く含んでいるわけなので、乾いた餌に比べ腐りやすいようです。これを長期間に渡り与え続けてしまうと、場合によっては”そのう”の中で腐り、炎症を起こす可能性もあるようです。そのうが炎症を起こすと、餌を食べなくなり、最悪死に至ってしまうことも・・。

治療すれば治る病気ではありますが、一人餌へとスムーズに切り替えることができれば予防できます。計画的に行うことが大事です。

 

7.ケージデビュー

挿し餌を卒業し、一人餌になったら、いよいよケージデビューです!雛(ヒナ)が生活しやすいように、工夫してセッティングしましょう。

ケージデビュー

ケージデビュー

雛(ヒナ)用ケージのセッティング
・フン切網をはずす
・ケージ底にはキッチンペーパーor新聞紙を敷く
・低くて止まりやすい木をセット
・餌入れ/水入れも底にセット

また、この時期から1日30分ほどでよいので、手に乗せて話しかけたり、手から餌をあげてみたりなど、スキンシップを取りましょう!ここで信頼関係を築いておくと、手乗り度がぐんとUPしますよ。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
雛(ヒナ)から育てるって大変だな・・と思われたのではないでしょうか。

ほんとうに大変なんです。
大変なんですが、それ以上に雛(ヒナ)の成長を毎日見るのが楽しくて仕方がなかったです。

皆さんにもこの感動をぜひ味わっていただきたいです。

 

 

 

 

 

 

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