セキセイインコの発情の管理・抑制方法まとめ

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セキセイインコ発情

セキセイインコも発情します。
発情期に入るとオス・メス共に極めて陽気になり、朝早くから鳴き声をはりあげて元気に動きまわります。発情対象に対してつついたり、キスをしようとします。中々情熱的な鳥で、海外では「ラブ・バード」「キス・バード」と呼んでいるくらいです。我が家のピーナツ君はサランラップの箱と熱愛中です(笑)

発情は元気な証拠でもありますが、度を過ぎた発情は色々な病気につながり、結果的に寿命を縮めてしまうことにも。そうならないようするため、飼い主がしっかりと管理・抑制をしてあげる必要があります。本記事ではセキセイインコの発情の管理・抑制方法を解説します。

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発情過多によるトラブル例

1. メスの発情

発情すると「卵(無精卵)を産む」

セキセイインコのメスは発情すると、オスと交配をしなくても「卵(無精卵)を産む」ことがあります。発情が続き、一度に5~6個程度の卵を産むことを繰り返していると、卵にカルシウム等の栄養が奪われてしまい、セキセイインコの体の維持に必要な栄養が失われてしまいます。また「卵詰まり」や「卵管炎」といった病気の原因にもなります。卵詰まりについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
セキセイインコの卵に関する情報まとめ

攻撃的になる

メス/オス問わないのですが、大人しかったセキセイインコが突然「攻撃的」になることがあります。ひどく咬みついたりしますので、びっくりするかもしれませんが発情期が終われば元に戻ります。発情期のセキセイインコは怒りっぽくなるものだと思って受け止めてあげてくださいね。

2. オスの発情

セキセイインコのオスについては、卵にまつわる病気がない分、メスほどには気にしなくてもよいのですがオスも発情をすると精巣関係の病気になってしまうことがあります。発情過多と呼ばれる状態はやはり良くありません。

吐き戻し

オスの発情の症状として代表的なものは、エサの「吐き戻し」です。 本来はパートナーのメスにエサを与える行為ですが、1羽で飼育されているセキセイインコはお気に入りのおもちゃや飼い主の手などに吐き戻しをすることが多いです。自分で吐いたエサを食べてしまうセキセイインコもいます。夏場などは、吐かれたエサがすぐに傷んでしまいますので、すぐに取り出すようにしてください。変質したエサは異臭を放ちますし、インコが食べると体調を崩す原因にもなります。

お尻をすりつける

「お尻をすりつける」行為も発情期によく見られます。 肛門を止まり木や人の手に擦りつけて、最終的には射精をします。1日に何度も繰り返し、肛門の周辺が擦り切れて出血してしまうこともあります。あまりに頻繁に行っているようなら対策を考えなければなりません。ケージ中で止まり木に擦り付けている場合は、止まり木の位置を変えてみましょう。それでも効果がなければ、一度ケージから取り去りましょう。

精巣腫瘍

「精巣腫瘍」という、精巣に腫瘍ができる病気はセキセイインコのオスに多く見られます。良性と悪性に分かれ、症状はそれによっても異なります。オスの精巣に腫瘍ができた場合、ろう膜(鼻)部分がメスと同じ茶褐色に変色するなど、メス化と呼ばれる現象が起こることもあります。(通常オスのろう膜は真っ青やピンク色です) 早期に発見して治療を開始したり、手術によって腫瘍を摘出すれば完治が期待できます。

発情の管理方法

1. 暖かくしすぎない

部屋・ケージが暖かいことは発情につながります。セキセイインコに限らず、動物の発情期は日が長く暖かい時季です。ただ当然、寒い時季でも暖房のきいた部屋で飼育していれば発情につながります。寒がる様子が見られず、元気なのであれば暖房は切りましょう。過保護にすればするほど発情は続き、体力は低下して病気にかかりやすくなります。

2. 日照時間を短くする

セキセイインコは1日の日照時間が長いと発情しやすくなります。日光だけでなく、人口の光でも同様ですので夜ふかしさせるのは禁物です。明らかに発情している様子があるのであれば、17時・18時頃には暗くして寝かせましょう。

3. スキンシップを控える

背中を撫でるなどの「スキンシップ」は交尾の刺激になりますので控えてください。また少々寂しい思いをさせてしまいますが、度を過ぎて発情している子には「目を合わせない」「そもそも見ない」くらい徹底する必要があります。

4. 巣をイメージさせない

ケージの中に巣箱を入れないことはもちろんですが、エサ入れを巣とみなしてうずくまったり、新聞紙などの床材を網の間からひっぱりだして巣を作ることも発情の元になります。エサ入れはセキセイインコが入れないくらい小さくしたり、床材を引っ張りだせないような底の深いケージに取り換えるなどの策を講じてください。

また、ケージの外に出られるセキセイインコは部屋の中でも巣を作ります。飼い主が気がつかなくて、巣材を運ばれてから発覚するケースもあります。イメージをさせるだけでNGですので、暗くて狭いところ(引き出しの中、家具と壁のすき間、押し入れの隅など)には行かせないようにしてください。放し飼いなど、ケージから出している時間があまりにも長いのも避けましょう。部屋の中が自分の活動空間で、ケージが巣だと勘違いしてしまいます。

5. 緊張感を与える

適度な緊張感を与えると、発情しなくなることがあります。わざと人の出入りが激しい場所にケージを置いたり、いつもと違う部屋にケージを移動させて落ち着かない環境を作ったりと、卵を産む気分にさせないようにするのも手です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
飼い鳥に1日でも長く・健康に生きてもらうためには、発情の管理が不可欠です。セキセイインコさん側には少々寂しい思いをさせてしまいますが、発情期が過ぎ去るまでの我慢です!発情に辛抱強く向き合っていきましょう。

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