セキセイインコのヒナを買うとき、オスがいいか、メスがいいか、と考える人もいるでしょう。しかし、ヒナの時は性別が非常に分かりにくいのです。「オスだと言われて買ったのに、実際はメスだった」なんてことはよくあることです。本記事では、セキセイインコのヒナのオス・メス、成鳥のオス・メスの見分け方をご紹介します。
1. セキセイインコのヒナの性別の見分け方
ヒナのオスの見分け方
すべてのヒナの「ろう膜」は全体がごく薄いピンク色でやや青みがかった色をしています。オスはその「ろう膜」全体の色がすべて同じ色をしているのが特徴です。
ヒナのメスの見分け方
メスは、鼻孔の周りと鼻孔の奥(穴の中)がやや白い色をしているのが特徴です。
2. セキセイインコの成鳥の性別の見分け方
成鳥のオスの見分け方
成鳥のオスは、ヒナの時よりろう膜が濃く青くなります。また発情期にはその青みが更に強くなる特徴があります。また、尾羽を広げる、はき戻しをするなどの繁殖のディスプレイをするなら紛れもなくオスです。
成鳥のメスの見分け方
成鳥のメスは、ろう膜が青白または淡褐色になります。発情期には茶色がでる特徴があります。まれに薄青色で鼻孔のまわりだけが白色のものもいます。また、当然ですが卵を産んだらメスですね。
3. セキセイインコの性別による特徴
言葉を覚えやすいのはオスです
セキセイインコに限らず、犬や猫、その他の小動物においても、どちらかというとメスよりオスのほうがなつきやすい傾向にあります。その理由の一つとして考えられているのが、パートナーの選択権は常にメスにあり、オスは相手に気に入られるため自身をアピールをする必要があるという事です。そのため言葉や芸を覚えるのも、オスが早いようです。
メスは少し気は強めで、マイペースな子が多いです
メスは、卵を産み、温め、ヒナを巣立ちまで育てるという重要な役割を担っているため、オスに比べると少し気は強めで、マイペースな傾向にあるようです。人間と同様に、鳥たちの間でも、生まれながらにして役割分担が決まっているため、同じセキセイインコでもオスとメスでは性質に差があります。
オスとメス、それぞれの長所と短所
オスはメスよりもなつきやすいという傾向はたしかにありますが、その分、寂しがり屋さんが多い気もします。飼い主に構ってもらえないとなると、いじけて羽根を抜きはじめたり、餌を食べなくなってしまうこともあります。また過発情による病気も心配です。マイペースで少しクールなくらいが飼いやすいと思う飼い主さんにとっては、メスのほうが合っているかもしれません。(少々クールといっても、可愛がってあげればメスも充分なつきますのでご心配なく)家にいる時間が長く、インコさんと遊んであげる時間も豊富、ベタ馴れにしたいという飼い主さんはオス、仕事や趣味で家を空ける時間も少なくないという飼い主さんにはメスのほうが合っているのかもしれません。
4. まとめ
セキセイインコの性別の見分け方をご紹介しましたが、ヒナの段階ではオス・メスを確実に判別するのは難しいです。オスでもメスでも縁があった子を大切に育てよう!という気持ちで迎えてあげてくださいね。良いインコLIFEを!