セキセイインコの病気のサイン一覧

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セキセイインコ病気

セキセイインコが病気にならないように気を付けてあげられるのは、飼い主さんだけです。小さな変化も、セキセイインコにとっては大きな異常の可能性もあります。日々の健康チェックを欠かさずに、病気のサインにすぐに気が付くことが大切です。

本記事ではセキセイインコの病気のサインとそれに紐づく病名、治療・予防方法をまとめました。以下のような症状が見られた場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

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病気のサイン一覧

羽を膨らませる

寒かったり、眠かったりする時にも羽を膨らませることはありますが、普段以上にインコが羽を膨らませている時間が長い時は体調が悪い可能性が高いです。あらゆる病気のサインなので、長引くようであれば動物病院へ連れていきましょう。

頻繁に鼻汁、くしゃみをする

疑われる病気は、気道炎クラミジア症です。

気道炎は細菌や真菌、ウイルスなどの感染によって起こる病気です。気温が低すぎたり、タバコの煙などによる空気の汚れも原因となります。初期は頻繁な鼻汁、くしゃみですが、重症化すると口呼吸をし気管が粘膜で狭くなりズーズーという音がします。
自宅で出来る処置はとにかく保温(30度~35度)することです。病院では原因に応じて投薬をしてくれます。予防はビタミンAが不足しないよう青菜などを与え、適切な温度管理することが大切です。

クラミジア症(オウム病)は鼻汁、くしゃみに加え、下痢や羽を膨らます、寝てばかりいるといった症状もあります。寒さやストレスで発症することもあります。免疫力の低い雛や若鳥は重症化しやすいです。
自宅で出来る処置はとにかく保温(30度~35度)することです。病院では原因に応じて投薬をしてくれます。親鳥から雛へ経口感染するため、感染しているインコを巣引きに使ってはいけません。

嘔吐する

疑われる病気は、そのう炎です。

そのう炎は、インコの消化器官である“そのう”に炎症が起きてしまう病気です。水分を含みふやけたアワ、パンやうどんなどの人間の食べ物を食べることにより発症します。水分を含んだ食べ物は、そのう内で細菌や真菌を増殖させ、炎症を引き起こしてしまうのです。首をふって吐いたり、嘔吐物が発酵した臭いがするのが特徴です。

特に雛の餌である「さし餌」は要注意です。成鳥の餌への切り替えが進まず、いつまでも「さし餌」を与え続けてしまうと高い確率でそのう炎になってしまいます。セキセイインコのさし餌の卒業目安は生後30~35日頃です。

頻繁に水を飲む

疑われる病気は、細菌性腸炎です。

細菌性腸炎は、細菌感染により腸の粘膜に炎症を起こす病気です。水をやたら飲むようになり水っぽい下痢をするのも特徴です。やがて食欲が無くなって痩せてしまい、羽を膨らませて眠ることが多くなります。自宅で出来る処置はとにかく保温(30度~35度)することです。病院では抗生物質を投薬してもらいます。

フンの色が変

疑われる病気は、メガバクテリア症ジアルジア症です。

メガバクテリア症は、メガバクテリアという真菌が原因の病気です。この真菌が胃炎を引き起こすために嘔吐したり、胃から出血するため、黒いフンをすることがあります。胃炎が重症化すると、食べても食べても消化できないため痩せていき、最悪の場合に死に至ります。

メガバクテリアは多くの場合、親鳥からの感染のため予防が難しいのですが、感染していたとしても発症させないことは可能です。それはインコ自体の免疫力を高めることです。免疫力を高めるためには、人間と同様、良い食事と良い睡眠、衛生的な飼育環境を与えることが大切です。発症が疑われる場合は、すぐに病院へ連れていきましょう。抗真菌剤が投薬されるはずです。

ジアルジア症は、ジアルジア原虫という虫の寄生による感染が原因の病気です。ねばりのある淡黄緑色のフンが特徴です。食欲不振に陥り、徐々に元気がなくなっていきます。
便検査でジアルジア原虫が検出されれば、抗原虫薬で駆虫します。なにより普段からケージを清潔に保つことが大切です。

羽が抜け、はげてしまう

疑われる病気は、サーコウイルス症(PBFD)ポリオーマウイルス症(BFD)です。

サーコウイルス症は感染鳥のフン、親鳥からの感染が原因です。生えかけの羽が抜ける以外に下痢や食欲不振等の症状が見られます。感染する年齢や時期、ウイルス量、インコ自体の免疫力により重症化、最悪の場合死にも至る病気です。予防は感染鳥との接触をさけることは当然として、ケージの掃除と消毒。またペレットなど栄養バランスがよい食事を与えることが大切です。

ポリオーマウイルス症はポリオーマウイルスに感染したインコのフン、羽などから感染します。免疫力が弱いヒナに感染が多く、死亡率が高い病気です。予防は上記同様です。

お腹が大きくなってきた

疑われる病気は、卵詰まりです。

卵詰まりは、卵が卵管に詰まってしまう病気です。過度な発情、産卵過多によるカルシウム不足、日光不足、寒さ等、複数の要因が重なり発生してしまいます。対処方法、予防方法についてはこちらの記事に詳しく記載していますので参考にください。
セキセイインコの卵に関する情報まとめ

脚やくちばしが白く乾燥している

疑われる病気は、カイセン症です。

カイセン症は、トリヒゼンダニの感染が原因の病気です。感染すると痒みがあるため、患部の脚やくちばしを網などにこすりつけます。そのうち、こすりつけている皮膚の表面が白く乾燥したようになり、重度になると変形することもあります。便検査で原虫が検出されれば、抗原虫薬で駆虫します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
実は我が家のピーナツ君もメガバクテリア持ちです。。。一時は朝晩の投薬が続き予断を許しませんでしたが、今ではすっかり元気です。人間と同じで病気は早期発見、早期治療が肝です。今回ご紹介した病気のサインを見逃さず、楽しいインコLIFEを送って頂ければと思います。

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